からすに見えない黄色いゴミ袋

 カラス対策や撃退法は、特に被害を受ける人にとっては深刻だと思います。
からすは、都市部ではゴミを荒らし、田舎では田畑を荒らす、いわゆる害鳥ですね…。

ゴミを荒らされたり、うるさい鳴き声や、屋根の上での足音。
カラスはとても賢い生き物です。線路の上に木の実を置いて、電車に割らせて食べているのをテレビで見た人もいるかと思います。
極めて高い知能で、人間の個人を識別し、鳴き声によって仲間とコミュニケーションをとり、色も識別できる…。
当然子供だましのカラスよけでは、すぐに見破られてしまうのです。
多く繁殖している東京都では、石原慎太郎都知事がカラスを食用にしようと訴えたり、カラスの対策に頭を悩ませています。

からす


カラスが来ないようにするには、来る原因をとりのぞいてやる必要があります。
何をしに来ているのでしょうか?
まず、餌ですね。生ゴミなどを置いてある場所には、やってきます。
また、ベランダに植木鉢などを置いていると、自分で餌を隠しに持ってくることもあります。
ベランダや家の前などに、一時的にせよ生ゴミを置くときには、きちんとポリバケツなどに入れて、蓋をかならず閉めるようにしましょう。
半透明のゴミ袋が普及したおかげで、視力のいいカラスには、中身が食べ物かどうか、一目瞭然となってしまったことも、ゴミが荒らされることが増えた原因です。
東京都杉並区や大分県臼杵市などでは、からす対策として、黄色い半透明のゴミ袋が使われています。
これは、人間には中身が見えるのですが、からすには見えません。
簡単に説明すると、人間が赤、緑、青の三原色で色を識別しているのに対し、カラスは、さらに紫外線も見えるのです。人間よりも優秀な目だと言えますね。
宇都宮大農学部の杉田昭栄教授によると、カラスは嗅覚ではなく、視覚で餌を探しているとのことです。
カラスだけが見える波長を吸収する物質をごみ袋の原料に混ぜて、黄色いゴミ袋ができました。(ただの黄色い袋では無意味)

学習能力が高いため、黄色いゴミ袋=食べ物が入っていると一度解ってしまうと、逆に狙われる可能性もあります。
実際、青森で黄色いゴミ袋を実験したときには、効果がなかったそうです。

カラス対策は不規則に

 先日、針金のハンガーがまとまって落ちていました。これは、カラスが巣をつくるために集めてきたものでしょう。
カラスがベランダに来る原因としては、ハンガーを取りに来ると言うこともありますので、かならず片付けるようにしてください。
止まるところにトゲトゲや、粘着物を仕掛けたり、てぐすや釣り糸などを張って、羽根が当たるようにするなど、相手にとって居心地が悪い環境をつくるのも効果的です。カラスもわざわざ居心地の悪い場所へ来るくらいなら、他へ行きます。

 カラス除けには、かかしのようなものや、目玉の模様をぶら下げたり、カラスの人形のようなものなど、いろいろなグッズもあります。
これらは、最初は効果的ですが、いずれ害がないと気付かれ、またやってくるようになります。
これは、普段と違う状況にからすが慎重になっているからで、いつもと違う状況をつくりだせば、グッズを使う必要はないのです。
カラスに警戒心を解かせないようにするのが大事で、そのためには、つねに変化させ続ける必要があります。
不規則なものの方が効果が長いので、CDをぶら下げたり、音のなるものだったり、光と音を複合的に使うのが有効です。

 また、共通のゴミ置き場が荒らされる場合、多くは、ルールが守られていないのが原因です。
ゴミだしの曜日、時間を守る。分別する。きちっとネットを被せる。これだけで、ずいぶんと状況が変わるはずです。

カラスは夜は餌を探さないので、夜間にごみ収集をおこなう自治体もあるそうです。

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